フランス・ハルスの描く微笑み


 オランダで高名な画家といえば、レンブラントにフェルメール...そしてこの17世紀の同じ時代に活躍した画家がフランス・ハルスです。彼の作品は生き生きとした笑顔の人物画が多いのが特徴で、「笑いの画家」という異名ももっています。不安の多いこの時期ですが、皆さまに少しでも笑顔をお届けしたく、今日はフランス・ハルスです!


フランス・ハルス作「庭園の夫婦」

フランス・ハルスはオランダ絵画の黄金時代にハーレムで活躍した画家で、主に肖像画や風俗画で知られています。「庭園の夫婦」はハーレムの裕福な商人と市長の娘が結婚した時の結婚肖像画だそう。肖像画というと、比較的に口真一文字でこちらをじっと見つめている絵画が多いもの。笑みをたたえる幸せな夫婦の門出を見ていると、こちらの口角まであがってしまいそうですね。

一番最初に示した絵画の作品名は「陽気な酒飲み」。すでに程よく赤ら顔で、微笑み...というよりもむしろ、呑気な感じに見えてしまうでしょうか。でも当時の人の様子が率直に描かれ、本人の声までも聞こえてきそうな生き生きとした筆致です。


フランス・ハルス「自警団の集団肖像画」

フランス・ハルスは複数の人々を描いた集団肖像画も数点描いています。上流階級に所属する士官や警備隊など、これらの大作を依頼されることはその当時栄誉なことでもありました。

とはいえ、彼の作品の良さは市井の人々を描いた画に表れています。「笑う少年」に至っては、むき出しの歯まで描かれています。肖像画では、なかなかむき出しの白い歯までお目にかかれることはありません。モデルの笑顔を引き出し続けたと考えれば、マウリッツハイス美術館に所蔵されている「笑う少年」には注目です!


フランス・ハルス美術館
(FransHals Museum)

アムステルダムから電車で西に20分程の場所に位置する古都ハーレム。ここはフランス・ハルスが育った街です。街の中心のグロートマルクトに建つ15世紀の聖バフォ教会に画家フランス・ハルスも集団肖像画に描かれた名士たちも静かに眠っています。

この教会には、モーツアルトやヘンデルも弾いたといわれるクリスチャン・ミュラー製作のパイプオルガンがあります。まるで芸術品のような壮麗なこのパイプオルガンはハーレムまで足を延ばしたら必見ですよ。


聖バフォ教会(St.-Bavokerk)

フランス・ハルスの絵画はハーレムの美術館だけでなく、アムステルダム国立美術館やハーグのマウリッツハイス美術館などオランダの主要な美術館に所蔵されていますので、その癒しの笑顔を探してみて下さいね!

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